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キジトラ保護猫Mちゃんが不意の卒業、不安の船出

先月、キジトラのMちゃんを一時預かりで迎えた。

エサやりの際に撫でるなどして、少しずつ人馴れさせていたところ、団体にトライアル希望があったと連絡があった。

うれしい反面、本当に大丈夫かという気持ちだ。

 

 

ケージ越しだと「何しに来たの?」と好奇心いっぱいで見つめてくるが、いざケージに手を入れると警戒心が爆上がり。不用意に近づけると引っかかれる。

わが家にもだいぶ馴れてきたようだし、本来ならケージから出すステップに入っているが、もうじきトライアルで引っ越しが待っているとなるとそうもいかない。

ケージから出した直後、日も経たないうちにクレートに入れるのは難易度が高い。人馴れどころか警戒心を引き上げることになり、トライアルに向かない。

 

トライアル先は60歳手前の独居男性、彼が飼育不可になった際には娘が対応するという。

男性は先日、飼っていた猫をなくしてペットロス。Mちゃんがそっくりだった。そこで「人馴れしてなくてもいいから」と。

 

対応したのは私ではないし、管理は団体の別の人間がしているのでトライアルの決定には従うが、正直、不安だ。

いくら猫を飼っていたことがあるといっても、仔猫からの飼い猫じゃない元野良の、まだ人馴れしていない猫の面倒が看れるのかどうか。

今のままだとツメ切りも難しいが、この警戒心が強い猫を一人暮らしの男性が辛抱強く付き合っていけるのか。

 

ダメならダメで早いうちに団体へヘルプがいけばいいが、体面からくる恥でSOSが遅れた場合、人も猫も不幸になる。

あんまりうれしい状況ではない。

 

ボランティアといっても団体と一時預かり猫の間でいつも悩む。

体調変化があると団体に連絡して対応の指示を仰ぐ。飼い猫なら速やかに動物病院に連れていくが、活動資金に制約のある保護活動においては勝手に判断することもできない。

正直、飼い猫と同等のケアは、できない。

 

人馴れが十分と判断しても、団体が主催する譲渡会にすぐに出せるわけではない。仔猫のシーズンなどでは出せる猫に制限があり、成猫は後回しになりがちだ。

私たち夫婦ボラも周囲の声掛けやSNSの個人アカウント等で里親探しをしたりするが、それですぐに受け入れ家族が見つかるわけでもない。

 

今回はペットロスからの先代に似ているからという動機が、強いものであってほしいと願う。願う以上はできない。

ツメ切りはできないし、抱っこも望むべくもない。現状はエサやりでかろうじて撫でることが可能という段階でしかない。

ここから引き寄せて飼い猫にしていくのはトライアルを希望した男性自身だ。

 

うまくいけばキジトラMちゃんにも安心できる生活環境が得られるのかもしれない。

一般ボランティである私にとっては、そうなってほしいと願うほかない。

 

 

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