きのけんぶろぐ

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アメリカ・イスラエルのイラン攻撃:イラン核合意を離脱したトランプ政権に道理はあるか

アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃。

米・トランプ大統領は当初、4週間かそれ以下で終わるとしていたが、開始から一か月が経つ現時点において終わりは見通せない。

国内メディアからも出口戦略なしの攻撃だったのではないかとの見方が出てくるなど、アメリカ・イスラエルの戦争見通しの甘さが徐々に伝わってきているのではないかと思う。

 

しかしなぜ、イランの反米感情は強いのか、米・イスラエルはどうしてイラン攻撃に踏み切ったか、これを改めて整理したものというとあまりない。

以下はこれを解説する動画だ。非常に良い。全部で80分近くあるが、冒頭の10分だけでも価値がある。見るべき。

 

www.youtube.com

見るより読む方がいいという方、こちらで少しだけ拾い上げる。

 

イラン攻撃 トランプの意図は何? 米・イランの因縁についても解説【よりぬきポリタスTV】「古川英気の米国民主主義点検♯8」より

 

1951年、イランは民主的な選挙によってモサデク首相選出、イランの石油国有化を進める。

1953年、石油利権奪取を狙って米アイゼンハワー政権はクーデターを引き起こし、モサデク首相を拘束。パーレビ国王の独裁の樹立。

1979年、イラン革命。パーレビ国王がエジプト(のちにアメリカ)に逃亡。イスラム・改革派・共産勢力による呉越同舟体制。

同年、アメリカ大使館人質事件。改革派学生らが52人の人質と引き換えにパーレビの身元引き渡しを求める。同事件がアメリカの反イラン感情の原点。

 

イラン攻撃 トランプの意図は何? 米・イランの因縁についても解説【よりぬきポリタスTV】「古川英気の米国民主主義点検♯8」より

 

1980年、イランイラク戦争。イスラム体制。

1998年、改革派ハタミ師により対米関係の改善。

2001年、米同時多発テロ。イランでは市民による米国民の犠牲者への追悼。

2002年、ブッシュ大統領「北朝鮮、イラン、イラクは"悪の枢軸"」演説。

 

つまり現在までイランはずっと米国に翻弄されてきた。

イランがずっと善い国だったとは言い切れないかもしれないが、アメリカの身勝手により国家が左右されてきたことは事実。

アメリカは民主主義をずっと輸出して続けてきた。それが良いものとしてシステムを押し付けてきた。イランはかつて民主的な政体が成立していた。それをアメリカが攻撃した。

 

米トランプ大統領もだいぶ身勝手だと思うが、それ以前からアメリカは相当に身勝手なのだと再確認できる。

ここまでで10分。

 

その先も興味深い。

2015年のイラン米英仏独中による6か国「イラン核合意」と、第一次トランプ政権での一方的な離脱。これくらいはわたしも知っていたが確認の意味で意義深い。

トランプ大統領の岩盤支持層のMAGA(Make America Great Again)の離脱など、なんでそこまでしてイラン攻撃を続けるのか、そもそもなんで始めたのか等を読み解くヒントになる。

 

身近なところでガソリン価格高騰、あるいは製造業を中心に原材料への不安が広がるなど、ホルムズ海峡の封鎖による影響が日本国内にも見られるようになるが、その経緯を知るのと知らないのとでは解像度に違いが出る。

 

実際、アメリカは海兵隊を中東に派遣するため移動を開始させている。短期間で終わらせる以外のシナリオも用意している。その中で日本がどう立ち回るのかが、まずはわたしたちにとっての関心事だろう。

 

週末のニュースによればフーシ派がイラン側として参戦した。一気に中東の緊迫度が増したが、これの引き金を引いたのは米トランプとイスラエル・ネタニヤフだ。彼らにも理屈はあるだろうが、イランにもある。

両者の立場を確かめた上で、日本がどうあるべきか。高市政権の対応を見る必要がある。