給料が増えない。物価と税金、社会保険料は順調に上がり続けるのに。今はアメリカのイラン攻撃でガソリンだ。もう勘弁してくれ。
そう思うが、ブログでほざいても給料は増えない。
転職しろよという声も聞こえるが、そういう話ではないだろう。
困ってる人が転職しても給料は増えない。残酷だが事実だ。
わたしはたぶん定額働かせ放題の管理職を選べば収入は増える気がするが、そういう働き方はイヤだ。ワガママですまぬ。
転職以外で給料を上げるとなれば労働運動。これもどうか。
正直、疲弊した労働者が参加可能だとは思えない。
あれができるのは労組のある事業者に勤める労働者の特権だ。
誰でも入れるユニオンのような労働組合もあるにはあるが、そこと接点を持つのもまた大変だ。そうやって個人レベルで給料アップを目指すなら転職の方が早い。
ではどうするか。そこを導くエントリー。
端的に言って、なにか「する」ことで給料上げるというアプローチはやめよう。
逆に考えるんだ。なにも「しない」と考えるんだ。
わかりにくいだろうか。
わたしはもう10年くらいずっと思っているが、日本人は働き過ぎだ。もういいだろう。賃上げしてくれないのに勝手に善意で頑張る努力をするのはやめよう。
以下のような仕事を引き受けて自分の仕事を増やすのはやめるべし。
- 本来業務と違う領域を手伝わさせられる
- 急な時間外労働を命じられる
- 体裁を整える「だけ」の業務
- その他仕事のための仕事
順不同で詳しくいく。
>急な時間外労働を命じられる
あなたが提供するのはあらかじめ定めた労働時間だけでいい。
少なくとも当日に急な命令で仕事を増やされて定時で終わらず残業確定なら断っていい。
華金からの急な土日出勤は蹴ればいい。
わたしは残業の気配を感じるたび
「あのー、これって残業ですか。やるのはいいんですが、確定なら調整がいるので教えてほしいのですが」
などとやる。会社風土のおかげか、これをやると残業を回避できる。
実際、子どものお迎えなどがあるので急な残業は困る。あなたも自分の時間を安く売り飛ばさなくていい。
>本来業務と違う領域を手伝わさせられる
オフィス仕事だと多いケースだろうか。
以前の同僚から流し込まれる系統外の仕事の手伝い。
「あなた仕事が早いからお願いしていい?」
もちろん断っていい。
あなたの守備範囲を超えて仕事を請けたところで、あなたの人事考課はポジティブにならない。そのための評価基準はないはずだ。
あるとすれば、当人からの「覚えのめでたさ」などという給料アップに直結しないどころか間接的にも展開が見えない話にしか着地しない。蹴り飛ばしていい。
>体裁を整える「だけ」の業務
ゼネコンは文書をwordで作成しない。
excelでやる。なぜか。文字の頭がそろってないと気が散るから。
初耳の人には理解不能だろう。だが事実だ。
文書はテキストこそが命だろう。
何を要望しているか、どういう様式で納品してほしいか示すためのもの。
それ以上でもそれ以下でもないはずだ。
取引先が要望してきた場合、それを上司が真に受けて、自分でやらずに下ろしてきたならば
「先方からフォーマットもらってください。これまでの取引で使ってる書式があるはずなんで」
とやればいい。わざわざ自分でやる必要はない。
>その他仕事のための仕事
わたしは数多くの職歴の中でCADを扱う仕事も含まれる。
設計というよりトレース。指示を受けて作図する仕事だが、まあ、勝手な仕事が多かった。
当初の仕様に従って図面作成、担当が帰社したので手渡してみれば仕様変更で修正。
CADはなんでもできる。手書きでブループリントなんて言ってた時代と比べたら段違いの作業性。
それを専門外も分かっているためか、そんな大したことない変更でも何の躊躇もなく修正依頼かける場合がある。
修正分を出してくれるならまだしも、完成分しかくれないなら断れ。断って心証が悪くなるなら、それは悪い取引相手だ。断れ。
前項でも主張したが、文書図画は体裁ではなく中身だろう。その勢いだとプリントアウトする紙質まで指定するのか?
じゃあ、もう最初から決め打ちでもってこい!
もういいだろう。
世の中は労働生産性を上げろと言ってるぞ。
政府も、経済界も。
やめろやめろ。何の足しになるのか分からない体裁は。
しいて言うなら権威だろう。高級な仕事に見せかけるだけの手間。
ばからしい。それをしたいならしたいと思うお前がやれ。
#がんばらないレジスタンス
がんばって給料を上げてくれる環境ならば、先払いだと納得してがんばりも効く。
そうやってバブル期の体育会系サラリーマンはがんばったのだろう。
当時のマインドを蹴散らしたいわけではない。
だが、もう無理だ。わりとやすやすと会社が倒産する時代に、先払いを前提に我慢を強いられても無理。
猫も杓子も人手不足だ。多少は渋ってやればいいんだ。
それを善意でフォローするから、そこをベースに経営計画が立てられてしまう。
補充してほしい人員がちっとも自分の部署にやってこない。
これが真理。
むやみと頑張らず足踏みするくらいがちょうどいい。
そうすると当たり前の生産性向上の施策を打ってくるだろう。
賃上げによる誘導。これぞ経済合理性。
労働者の善意をタダで吸い上げて、それを前提に会社を回そうなんてムシがよすぎる。
この戦略の推しポイントは、このムシのいい話に直接パンチできるだけでなく、労組も労働運動も転職活動も何もなくてもポジティブに効果を上げるところ。
なにか「する」ことで事を構えるなんて疲れる。これからは「しない」ことで抵抗するスキームを使おう。
正直、あなたも今の仕事の何割かはバカバカしいと思っているのだろう?
わたしはあなたの感性を支持する。いきなり振り切れなくてもいい。普段より少し早く帰るところから始めればいい。
もし個人アクションが不安ならば、#がんばらないレジスタンス をちょろっとSNSに流してみてもいい。もしかしたらそこから思わない横の広がりが出来るかも。できないかも。やってみないとわからない。どうせ「しない」んだからやって損はないよ。